まほうのゆびわと、ルミのねがいごと

「カラスさん。もうしないって、約束してくれる?」
「うん。約束するよ。本当にごめん」

そんなカラスさんに、ステラはやさしくわらいかけます。

「カラスさん」
「はい」
「まほうのゆびわはこれがさいごの1つだから、もうあなたにはあげられない。だけど、かわりにこれをあげるわ」
「え?」

ステラはそう言うと、カラスさんの首にキラキラしたすずをつけてあげました。

「これ……」

それは、みちで出会ったことりさんやステラが首につけているものと同じものです。
まほうのゆびわと同じくらい、キラキラしていてとってもきれいです。
カラスさんも、それを見てうれしそうに羽をひろげました。

「いいのかい?本当に?」
「えぇ。だから、もうどろぼうさんはしないでくださいね」
「うん!ぜったいにしないよ!」

カラスさんと約束をして、ルミとステラはかえることにしました。
ルミの手の中には、まほうのゆびわがあります。
ステラがおうちまで送ってくれました。

「ステラさん、ありがとう」
「どういたしまして。ルミちゃん、きょうのことはみんなにはナイショよ?」
「うん」

きっと、だれにはなしてもしんじてもらえないだろうから、ルミはだれにも言うつもりはありませんでした。

だって、まほうで空をとんで、とりさんたちとおはなししたんです。そんなの、まるでおとぎばなしみたいでしょう?

もしかしたら、まほうのほうせきやさんのウワサがふしぎなのは、ステラに出会った人がみんなヒミツを守っているからなのかもしれない。そう思いました。

ルミは、ステラとあくしゅをしました。