まほうのゆびわと、ルミのねがいごと

ルミのおばあちゃんは、まいごになったときに ぐうぜんお店を見つけたみたいで、ばしょはおぼえていないみたい。
だから、町の中をあるいてさがすしかありません。

まいにちまいにち、ルミはおみせをさがします。だけど、きょうも見つかりません。

「……どこにあるんだろう。ほんとうは、そんなおみせないのかな……」

ルミがあきらめそうになってたちどまったとき、どこかからリン、とすずの音がきこえてきました。

あたりを見てみると、いつのまにかしらないみちに来ていたみたいです。ルミはきゅうに怖くなりました。
しゃがみこんだルミは、またどこかからきこえたすずの音に耳をすませます。

そして音のほうを見ると、そこには1わの青いことりさんがいました。

その首にはキラキラしたほうせきみたいなすずがついていて、さっきの音はこの子のすずだったみたいです。

「……ことりさん。どうしたの?まいご?」
「ピー」
「ステキなすずね。おうちのばしょはわかる?」
「ピー」
「ふふ、かわいいなあ。……ねぇことりさん。ことりさんは、まほうのほうせきやさんってしってる……?」

ルミは、かなしいきもちをわすれるために、青いことりさんにはなしかけました。

「わたしのおばあちゃんがね、むかしいったことがあるって言ってたの。そこに、どんなねがいでも1つだけかなえてくれるゆびわがあるんだって」
「ピピ?」
「……おばあちゃんね、びょうきでずっと元気がなくて。さいきんはいつもねむっていて……。だから、まほうのゆびわにおねがいして、おばあちゃんのびょうきをなおしてもらいたいの!」
「ピ!」

ルミがほうせきやさんをさがしているのは、びょうきのおばあちゃんをまほうの力でなおして元気になってもらいたいからでした。

「だけど、ぜんぜんおみせが見つからなくて……もう、ダメなのかなあ」

言葉にするとよけいにかなしくなってきて、なみだがあふれてきました。すると、青いことりさんはルミのからだにのぼり、ほっぺに羽をスリスリとしはじめたのです。