恋の囚人番号251107都合いい女

銀丈くんのいない春が過ぎ、夏が来て
看護学校と家の往復しかしない毎日。

銀丈くんありきで決めた進路だったし
ぶっちゃけ
どーでもいいって思う日も
何も手につかない日も
いっぱいあるけど

何かしてないと
想いと思い出が止まらなくて
銀丈くんがいない現実を
何度も何度も
思い知る。

絶望に支配されてしまう



何も言わず去ると決めた銀丈くんに
私は何ができるだろう。


行き場のない思いだけが積もって
心が重く沈んでいく。

この思いにサヨナラしたら
軽くなるのかな?

そんなん無理。できない。したくない。


忘れるなんてできるわけないから
私はずっと重いまま。

忘れたくなんかないんだもん。


心が重くても、痛くてもいい。

銀丈くんを好きなまま
ずっと ずっと
このどーしょもない思いを
抱えていくっきゃない。


想いが1グラムでもあるうちは
絶望の中に残った恋心に泣くしかない。


銀丈くん…
銀丈くん…