恋の囚人番号251107都合いい女

明け方、眠りの隙間に目を覚ますと
じっと見つめる
銀丈くんの視線があった。

「起きてたの?」
「ずっと見ててーなって。お前の間抜けな寝顔。」
低い小声が耳元をくすぐる。

「ちょっ。何それ。」
心地よい声にまた目を閉じ身体を寄せた。

「うそ。かわいいよ。」
そう言って髪にキスした。

「もぉ。ずっと見てていいよ。」
2人でクスクス笑う
幸せな夜明け。




次に目が覚めたのは
寝返りを打ったらシーツに人肌を感じなかったから。

銀丈くんは?

リビングに行くと銀丈くんの話し声が聞こえて
安堵した。
電話を切るとこだった。

「悪ぃ。起こした?」
私は首を横に振って
「おはよ」
ギューッと銀丈くんに抱きついた。
「どした?」
頭を撫でてあやす銀丈くんは
いつもと変わらないのに

「いなくなったと思った」

なんでこんなこと言ったのか
自分でもわかんなかった。

「ちょっと離れたぐらいで
ベソかいてんじゃねーよ」

笑ってる銀丈くんも
いつもと同じなのに。

「支度済んだらガッコ送ってやるよ。
最後だからな。」