恋の囚人番号251107都合いい女

銀丈くんが、甘すぎる。
相変わらず口は悪いし
態度も唯我独尊の俺様だけど
あちこち優しさがダダ漏れで
私はずっとふにゃふにゃだ。

「せっかくだからどっか行くか」
と色々豪華プランを打ち出してくれたけど
「おうちがいい」
と言う私に付き合って
誰の目にも触れず
2人だけで過ごした。

くっつくと、触れられて
見つめるたびに、キスをくれる。


甘くて極上の時間。

「こんな日が来るなんて」
「何が?」
「初めて会った夜は想像もしてなかった」
「お友達⋯だっけ?」
お風呂上がりにテラスで月をみた。
銀丈くんはまた思い出し笑いをしてる。
「夢みたい」
「夢かもな」
「え?」
「うっそ。」
煙草の煙を吐いて笑った。
大好きな横顔。

「銀丈くん」
「ん?」
「大好き」
「ずっと言ってろよ」
フッて笑う銀丈くんは
とても優しい顔をする。


色々あったなぁ。
喧嘩したり
ヤキモチ焼いたり
凹んだり
心配したり

でも
消えない好きが
ずっと続いてて

「銀丈くんじゃなきゃ嫌。
ずっと一緒にいてね。」

銀丈くんは、私の手を取ると
自分の心臓の上に重ねた。
「ジンくんが守った命に
お前の血が流れてんだ。」

まっすぐな瞳に私が映る。

「俺ん中には
ずっとお前がいるから心配すんな。」

銀丈くんの胸の中にすっぽり収まると
むせ返るような幸福感に包まれた。



そう言えば
今日はお互い

ずっと⋯
ずっと⋯って
言ってる気がした。

確かめ合うように。
願いを込めて。