夜中の電話に目を覚まし
愛しい人に名を呼ばれたのに
あ⋯なんか違う。
直感が言った。
いつもと変わらない声だけど
電話越しに伝わる"何か"に
器官が詰まる気がした。
直感は当たった。
全く嬉しくもない直感。
ジンくんが
亡くなった。
事故だった。
と、だけ言った銀丈くんの
言葉の後ろには
計り知れない事情と思いがある。
そんな気がしたから
言わないのなら
聞かない。
そう決めた。
「これから色々片付けて、色々忙しくなるから。
色々やんなきゃなんねーこともあるし。」
"色々"と繰り返す銀丈くんに
抱えたものの大きさを感じた。
うん…うん…と
相槌を打ちながら
淡々と話す銀丈くんの声を聞く。
「しばらく会えねーと思うし、連絡も⋯」
「私、待ってるから」
銀丈くんの話を遮って声を張った。
私の知らないとこへ行くんでしょ?
私が知らないことをするんでしょ?
私に知られたくないことをやるんでしょ?
だけど
どうかお願い
「帰って来てね」
永遠にも感じる一瞬の間のあと
電話越しに優しい笑みが伝わってきた。
「最速で帰るよ。」
電話が切れた。
銀丈くん
銀丈くん
銀丈くん
何度も名前を呼んで
ベッドの中で携帯を握りしめて泣いた。
どうか無事でいてね。
愛しい人に名を呼ばれたのに
あ⋯なんか違う。
直感が言った。
いつもと変わらない声だけど
電話越しに伝わる"何か"に
器官が詰まる気がした。
直感は当たった。
全く嬉しくもない直感。
ジンくんが
亡くなった。
事故だった。
と、だけ言った銀丈くんの
言葉の後ろには
計り知れない事情と思いがある。
そんな気がしたから
言わないのなら
聞かない。
そう決めた。
「これから色々片付けて、色々忙しくなるから。
色々やんなきゃなんねーこともあるし。」
"色々"と繰り返す銀丈くんに
抱えたものの大きさを感じた。
うん…うん…と
相槌を打ちながら
淡々と話す銀丈くんの声を聞く。
「しばらく会えねーと思うし、連絡も⋯」
「私、待ってるから」
銀丈くんの話を遮って声を張った。
私の知らないとこへ行くんでしょ?
私が知らないことをするんでしょ?
私に知られたくないことをやるんでしょ?
だけど
どうかお願い
「帰って来てね」
永遠にも感じる一瞬の間のあと
電話越しに優しい笑みが伝わってきた。
「最速で帰るよ。」
電話が切れた。
銀丈くん
銀丈くん
銀丈くん
何度も名前を呼んで
ベッドの中で携帯を握りしめて泣いた。
どうか無事でいてね。
