どうやって戻ったか分かんねーけど
真っ暗な部屋のソファにいた。
灰皿には散らばった煙草と灰の山
倒れたカウンターチェアや
粉々のライト
落ちかけたブラインド
散乱した書類に
割れたグラスやボトル
行き場のない思いをぶつけ
どんくらい時間が経ったんだろ
「銀…」
のらりと声の方を見ると
兄貴が立っていた。
「ジンくんは?」
虚しい問いだってことは
俺が一番わかってる。
「お前も見ただろ。即死だ。」
だよな。
「ジンは本家に移した。弔ってやれ。」
被害者ゼロの運転ミスで処理すんのか。
まぁ、そうだよな。
こんな時だし
カタギじゃねーし。
人知れず死ぬのがセオリーだもんな。
くそが。
「ベソかいてんじゃねーぞ、銀。」
「あぁ!?」
兄貴の胸ぐら掴んで
拳を振り上げた。
「やるべきことを、やれ。」
静かに言い切る
兄貴の顔を見て
ハッとした。
兄貴は
奥歯を噛み締め
湧き上がる怒りに耐えていた。
「ジンの仇は必ず取る。引かねーぞ。」
あぁ、ジンくん…
そんなんで
ジンくんが戻ってくるわけじゃねーけど
失った痛みが
どんだけエグいか
思い知らせてやるくらいしてもいいよな?
ジンくんが、手ぇ叩いて喜ぶような
デケェ花火あげてやっから
墓石の上にあぐらかいて見てろよ。
「目ぇ覚めたんなら支度しろ。行くぞ」
「下で待ってて。すぐ行く」
兄貴を駐車場に行かせ
必用なものを準備して
ゆっくり煙草に火をつけた。
見慣れたリダイアルを押す。
「もしもし⋯俺。」
真っ暗な部屋のソファにいた。
灰皿には散らばった煙草と灰の山
倒れたカウンターチェアや
粉々のライト
落ちかけたブラインド
散乱した書類に
割れたグラスやボトル
行き場のない思いをぶつけ
どんくらい時間が経ったんだろ
「銀…」
のらりと声の方を見ると
兄貴が立っていた。
「ジンくんは?」
虚しい問いだってことは
俺が一番わかってる。
「お前も見ただろ。即死だ。」
だよな。
「ジンは本家に移した。弔ってやれ。」
被害者ゼロの運転ミスで処理すんのか。
まぁ、そうだよな。
こんな時だし
カタギじゃねーし。
人知れず死ぬのがセオリーだもんな。
くそが。
「ベソかいてんじゃねーぞ、銀。」
「あぁ!?」
兄貴の胸ぐら掴んで
拳を振り上げた。
「やるべきことを、やれ。」
静かに言い切る
兄貴の顔を見て
ハッとした。
兄貴は
奥歯を噛み締め
湧き上がる怒りに耐えていた。
「ジンの仇は必ず取る。引かねーぞ。」
あぁ、ジンくん…
そんなんで
ジンくんが戻ってくるわけじゃねーけど
失った痛みが
どんだけエグいか
思い知らせてやるくらいしてもいいよな?
ジンくんが、手ぇ叩いて喜ぶような
デケェ花火あげてやっから
墓石の上にあぐらかいて見てろよ。
「目ぇ覚めたんなら支度しろ。行くぞ」
「下で待ってて。すぐ行く」
兄貴を駐車場に行かせ
必用なものを準備して
ゆっくり煙草に火をつけた。
見慣れたリダイアルを押す。
「もしもし⋯俺。」
