目が覚めると見慣れない天井がぼんやり広がる。
薄暗い部屋を見渡すと狭いベッドが軋んだ。
あ⋯jo'sの事務所か。
シーツをたぐり寄せ
そっと寝返りを打つと
銀丈くんの規則正しい寝息が聞こえる。
仮眠用だと言うこの部屋は
殺伐としていて
ベッドと
むき出しのポールにかかるスーツやワイシャツ
小さなテーブルには、灰皿しかなかった。
床には
夢中で脱ぎ捨てた服が散らばっている。
夢中で互いに求め合った痕跡だった。
さっきまで
汗ばむ銀丈くんの背中に爪を立て
隙間なく抱き合い
欲望の限りを一身に注がれた。
思い出すだけで
身体が火照る。
卑猥な言葉で私を煽り
身体の隅々まで這った唇をそっとなぞり
銀丈くんの大きな身体に身を寄せると
「ん⋯」
身体をひねりぬいぐるみを抱くように
顔が近づいた。
長いまつ毛にかかる髪
筋の通った鼻
少し開いた形の良い唇
ずーーーっと見ていられる。
ずっとこのままいたい。
「あ⋯起きたの?」
掠れた声で薄目がゆっくり開いた。
また目を閉じてギューっと抱きしめるから
私の幸福度は爆上がりだった。
「このままずっと一緒にいたい」
左胸の獅子に本音を漏らす。
「そうだな〜」
いつもなら
ばーか。学校行け。とか
はいはい。って笑うのに
寝起きはエンジンかからないのかな?
嬉しいけど。
「一緒にいる?」
「あぁ⋯うん。あとちょっと。」
上半身をべったり銀丈くんに乗せて
名残惜しさで擦り寄った。
髪を撫でる手が優しくて
一層名残惜しい。
朝にはマリの家に戻んなきゃ。
あーあ。現実、残念。
「じゃなくて。」
「え?」
「卒業したら一緒に暮らす?」
!?
びっくりして勢いよく顔を上げたら
銀丈くんの顎をかすめた。
「痛っ。なんだよ」
まじまじと銀丈くんを見る。
なに?
寝ぼけてんの?
冗談?
「なんっつー顔してんだよ」
銀丈くんが笑った。
やっぱ冗談か。
悔しっ。
「もぉっ!!本気にしちゃったじゃん。冗談やめて」
ペチッと獅子を叩いて頬を膨らませる。
なんだ、がっかり。
私ばっかりいつもウキウキしてバカみたい。
…。
…。
一瞬の沈黙のあと
ガバっと形勢逆転して
私をベッドに組み敷いた。
「冗談じゃねーから。
お前と毎日エロいことしてぇんだよ。」
銀丈くんは私の股の間に片足を割り入れ
唇に近づいた。
もぉ⋯。
何も言えなくなり
目を閉じてキスを待つ。
ぴた。
あと2cmのところで静止して
ぶっきらぼうな声が聞こえた。
「お前と一緒にいたいんだよ。俺が。
だから、うんって言えよ」
目を開けると、
銀丈くんの
なかなか見れない照れた顔があった。
「見んなよ」
ぷいっと横向いた銀丈くんが愛しくて
思わず笑顔がこぼれて抱きついた。
「返事は?」
「もちろん、特大のうん。だよっ」
「なんだそれ」
笑って銀丈くんは優しくて甘いキスをしてくれた。
銀丈くんと抱き合う毎日が
本当に来るって⋯
信ジテタンダヨ
薄暗い部屋を見渡すと狭いベッドが軋んだ。
あ⋯jo'sの事務所か。
シーツをたぐり寄せ
そっと寝返りを打つと
銀丈くんの規則正しい寝息が聞こえる。
仮眠用だと言うこの部屋は
殺伐としていて
ベッドと
むき出しのポールにかかるスーツやワイシャツ
小さなテーブルには、灰皿しかなかった。
床には
夢中で脱ぎ捨てた服が散らばっている。
夢中で互いに求め合った痕跡だった。
さっきまで
汗ばむ銀丈くんの背中に爪を立て
隙間なく抱き合い
欲望の限りを一身に注がれた。
思い出すだけで
身体が火照る。
卑猥な言葉で私を煽り
身体の隅々まで這った唇をそっとなぞり
銀丈くんの大きな身体に身を寄せると
「ん⋯」
身体をひねりぬいぐるみを抱くように
顔が近づいた。
長いまつ毛にかかる髪
筋の通った鼻
少し開いた形の良い唇
ずーーーっと見ていられる。
ずっとこのままいたい。
「あ⋯起きたの?」
掠れた声で薄目がゆっくり開いた。
また目を閉じてギューっと抱きしめるから
私の幸福度は爆上がりだった。
「このままずっと一緒にいたい」
左胸の獅子に本音を漏らす。
「そうだな〜」
いつもなら
ばーか。学校行け。とか
はいはい。って笑うのに
寝起きはエンジンかからないのかな?
嬉しいけど。
「一緒にいる?」
「あぁ⋯うん。あとちょっと。」
上半身をべったり銀丈くんに乗せて
名残惜しさで擦り寄った。
髪を撫でる手が優しくて
一層名残惜しい。
朝にはマリの家に戻んなきゃ。
あーあ。現実、残念。
「じゃなくて。」
「え?」
「卒業したら一緒に暮らす?」
!?
びっくりして勢いよく顔を上げたら
銀丈くんの顎をかすめた。
「痛っ。なんだよ」
まじまじと銀丈くんを見る。
なに?
寝ぼけてんの?
冗談?
「なんっつー顔してんだよ」
銀丈くんが笑った。
やっぱ冗談か。
悔しっ。
「もぉっ!!本気にしちゃったじゃん。冗談やめて」
ペチッと獅子を叩いて頬を膨らませる。
なんだ、がっかり。
私ばっかりいつもウキウキしてバカみたい。
…。
…。
一瞬の沈黙のあと
ガバっと形勢逆転して
私をベッドに組み敷いた。
「冗談じゃねーから。
お前と毎日エロいことしてぇんだよ。」
銀丈くんは私の股の間に片足を割り入れ
唇に近づいた。
もぉ⋯。
何も言えなくなり
目を閉じてキスを待つ。
ぴた。
あと2cmのところで静止して
ぶっきらぼうな声が聞こえた。
「お前と一緒にいたいんだよ。俺が。
だから、うんって言えよ」
目を開けると、
銀丈くんの
なかなか見れない照れた顔があった。
「見んなよ」
ぷいっと横向いた銀丈くんが愛しくて
思わず笑顔がこぼれて抱きついた。
「返事は?」
「もちろん、特大のうん。だよっ」
「なんだそれ」
笑って銀丈くんは優しくて甘いキスをしてくれた。
銀丈くんと抱き合う毎日が
本当に来るって⋯
信ジテタンダヨ
