通勤する人波が増え始める頃
私達は銀丈くんのマンションにいた。
送る、とか
帰る、とか
そんなんは、すっぱりなかったことにして
駐車場に着くと急いでエレベーターに乗った。
エレベーターの扉が開くと同時になだれ込み
夢中で抱き合った。
エレベーターから玄関までの数メートルも
もどかしくて、あちこちにぶつかりながら抱き合った。
鍵を開けながら
靴を脱ぎながら
互いの唇を塞いだまま
もどかしい思いで脱いだり剥いだりした。
早く溶け合いたかった。
混ざりあって1つになりたかった。
廊下でアダムとイブの姿になる。
点々と脱ぎ散らかした衣服をそのままに
私の手を引きバスルームへ連れて行くと
一気に熱いシャワーを勢いよくひねった。
付着した砂混じりの血液が流され
渦を巻いて吸い込まれていく。
土砂降りのシャワーの下
背伸びして銀丈くんの首にぶら下がると
身体の隙間がなくなるくらい強く抱きしめられた。
耳 顔 首 肩 鎖骨 脇 胸⋯
至るところに銀丈くんの舌が這い
濡れた髪がなぞる。
体の芯がゾクゾクして熱くなっていく。
お腹 おへそ 腰骨 内腿 足の付根⋯
段々口づけが下へ降りていく。
「っん…ふぅ…はっ…」
濡れ滑る銀丈くんの舌で舐め溶かされるたびに
身体の内側をこすられているように感じて
むず痒い快感にぞくぞくした。
銀丈くんは、王子様みたいに片膝をつくと
私の右腿を銀丈くんの肩にかけ、
ほんの一瞬だけ私を見あげてから
私の突起を口に含んで吸い上げた。
「んっ⋯やっ…あぁっん」
柔らかい果汁を啜るように
果実の種を転がすように弄ぶ。
私の声も階段を一つ上がって高く、甘く、大きくなった。
銀丈くんに全身を食べられたみたいだった。
好きな人の贄になる。
目眩がするほどの快感と幸福を感じながら
私は絶頂に向かった。
「私もシたい」
仁王立ちの銀丈くんに膝まずいて口に含むと
あぁ…と艶めいた銀丈くんの声が漏れた。
大きな両手が
私の頭を包み指先に力を込める。
見上げた先には、
形の良い唇から吐息を漏らす
愛しい人の切なくて淫靡な顔が見下ろしていた。
その視線が私を高揚させる。
シャワーと卑猥な唾液が
喉の奥まで流れてきて
苦しくて溺れそうなのに
互いに、もっと もっと…と貪欲になる。
銀丈くんが浴室の壁に私を立たせて背中を押し付けると
片足を持ち上げた。
下から突き上げ中へ押し入ってくる。
壁と銀丈くんに挟まれ
唇と快楽の穴を、両方激しく塞がれる。
「はぁっ⋯気持ちいぃ⋯
もぉ⋯ダメ⋯ぁん」
「まだだよ。もっと⋯お前が欲しい」
身体中が銀丈くんで溢れて
どうしようもないほど愛しくて
恥ずかしいほど淫らな声を上げて
必死でしがみついた。
無限ループの快楽に飲み込まれ
何度も愛しい名を呼ぶ。
銀丈くん⋯大好き
銀丈くん⋯ずっとこうしていてね
銀丈くん…銀丈くん⋯
「せり」
大好きな声が私を呼び
抱きしめる腕に力を込めると
繋がったまま溶け合った。
私達は銀丈くんのマンションにいた。
送る、とか
帰る、とか
そんなんは、すっぱりなかったことにして
駐車場に着くと急いでエレベーターに乗った。
エレベーターの扉が開くと同時になだれ込み
夢中で抱き合った。
エレベーターから玄関までの数メートルも
もどかしくて、あちこちにぶつかりながら抱き合った。
鍵を開けながら
靴を脱ぎながら
互いの唇を塞いだまま
もどかしい思いで脱いだり剥いだりした。
早く溶け合いたかった。
混ざりあって1つになりたかった。
廊下でアダムとイブの姿になる。
点々と脱ぎ散らかした衣服をそのままに
私の手を引きバスルームへ連れて行くと
一気に熱いシャワーを勢いよくひねった。
付着した砂混じりの血液が流され
渦を巻いて吸い込まれていく。
土砂降りのシャワーの下
背伸びして銀丈くんの首にぶら下がると
身体の隙間がなくなるくらい強く抱きしめられた。
耳 顔 首 肩 鎖骨 脇 胸⋯
至るところに銀丈くんの舌が這い
濡れた髪がなぞる。
体の芯がゾクゾクして熱くなっていく。
お腹 おへそ 腰骨 内腿 足の付根⋯
段々口づけが下へ降りていく。
「っん…ふぅ…はっ…」
濡れ滑る銀丈くんの舌で舐め溶かされるたびに
身体の内側をこすられているように感じて
むず痒い快感にぞくぞくした。
銀丈くんは、王子様みたいに片膝をつくと
私の右腿を銀丈くんの肩にかけ、
ほんの一瞬だけ私を見あげてから
私の突起を口に含んで吸い上げた。
「んっ⋯やっ…あぁっん」
柔らかい果汁を啜るように
果実の種を転がすように弄ぶ。
私の声も階段を一つ上がって高く、甘く、大きくなった。
銀丈くんに全身を食べられたみたいだった。
好きな人の贄になる。
目眩がするほどの快感と幸福を感じながら
私は絶頂に向かった。
「私もシたい」
仁王立ちの銀丈くんに膝まずいて口に含むと
あぁ…と艶めいた銀丈くんの声が漏れた。
大きな両手が
私の頭を包み指先に力を込める。
見上げた先には、
形の良い唇から吐息を漏らす
愛しい人の切なくて淫靡な顔が見下ろしていた。
その視線が私を高揚させる。
シャワーと卑猥な唾液が
喉の奥まで流れてきて
苦しくて溺れそうなのに
互いに、もっと もっと…と貪欲になる。
銀丈くんが浴室の壁に私を立たせて背中を押し付けると
片足を持ち上げた。
下から突き上げ中へ押し入ってくる。
壁と銀丈くんに挟まれ
唇と快楽の穴を、両方激しく塞がれる。
「はぁっ⋯気持ちいぃ⋯
もぉ⋯ダメ⋯ぁん」
「まだだよ。もっと⋯お前が欲しい」
身体中が銀丈くんで溢れて
どうしようもないほど愛しくて
恥ずかしいほど淫らな声を上げて
必死でしがみついた。
無限ループの快楽に飲み込まれ
何度も愛しい名を呼ぶ。
銀丈くん⋯大好き
銀丈くん⋯ずっとこうしていてね
銀丈くん…銀丈くん⋯
「せり」
大好きな声が私を呼び
抱きしめる腕に力を込めると
繋がったまま溶け合った。
