「おぉ〜!飲むね〜」
ジンくんがニヤついている。
仕事が終わって
組の息が掛かってないこの路地裏のbarで
グダグダすんのは
もう何日目だ?
何も考えずに寝れるまで飲む毎日。
「どーせならいい女んとこで飲もうぜ。
毎日キレ散らかしてる銀とじゃ、俺もたねーよ」
ジンくんが、ケケケっと咥えタバコで面白がっている。
「振られたんだろ。JKに。
やけ酒とか可愛いなお前」
マッチの箱をクルクル回しながら、
まだ愉快そうに茶化してくる。
「ちげーわ。
めんどくせぇ女なんかいらねーんだよ。」
グラスの氷がカランッと音をたたて溶けた。
ほんと、めんどくせ。
アイツ。なんなんだよ。
連絡もしてこねぇ。
そりゃそうか。
そばに置いときたいのに
言えないことばっかだし。
都合いいときだけじゃないと
壊れそうだと思ったのに
うまくいかねぇ。
…めんどくせぇのは、俺か。
チリリン⋯
ドアが空いて冷たい風が吹き込んだ。
「あっ!いたぁ~」
甘ったるい声と
甘ったるい香水が近づいて来た。
「またこんなに飲んでるぅ~。」
ルナが隣に座り
腕を絡ませて頭を肩に乗せた。
お前のこの匂いのせいで⋯
いや、そもそも俺のせいか。
もう、いっか。
めんどくせぇ。
「何お前、抱かれに来たの?」
腰に手を回すと、
ルナが耳元で囁いた。
「弱ってる銀ちゃんを慰めに来たのよ」
弱ってる?俺が?なんで?
慰めなんかいらねーんだよ。
でも、アイツを頭の中から追い出せるんなら
ルナでもいっか。
「あ、銀!!ちょい待ち」
んだよ、ジンくん。
茶々入れんなよ。
シカトしてルナの首筋に鼻を滑らした。
「銀!お前コレ見ろって!!」
携帯の画面を顔に近づける。
飛び込んできた画面を見て
目を疑った
!!!!
(ジンくん。この車知ってる?)
(銀丈くん怪我して病院だからって
せりが連れてかれて
まだ帰ってこないの。)
(連絡取れないし
どーなってんの?)
アイツの連れの⋯
マキ?まみ?…なんだっけ。
からのLINE。
黒いバンの後ろ姿が添付してあった。
時計は深夜3時になろうとしていた。
秒で視界がクリアになった。
頭に血が上る。
"seri"を携帯のメモリから呼び出し
電話をかける。
2回コールでつながった。
「遅いよ〜ぎーんじょぉくぅぅぅん」
ふざけた野太い声が、心臓をザラリと撫でる。
「てめぇ。誰だ」
挑発には乗らねぇ。
「◯◯埠頭の✕倉庫に来いよ」
「女は無事だろうな」
耳を澄ませながら
奥歯を噛むと
ジャリッと砂の味がした気がする。
電話の向こうから
おいっ!と、
大きな男の声の後に
小さな悲鳴が聞こえた。
「⋯銀丈くん。怪我してない?」
なんだよ。こんな時に俺の心配してんなよ。
「あぁ。お前は?なんもされてねぇ?」
あの夜あのままベッドに閉じ込めておきゃ良かった。
「うん。大丈....っ!!!」
「大丈夫じゃねーっつーんだよ。ばーか。
これからなんかされんだよ。ギャハハハっ」
笑い声の途中で電話を切る。
込み上げた怒りは一気に沸点に達し
こめかみ辺りがヒリついた。
「ジンくん。ここ払っといて。俺行くとこできた」
「あっ。おい!!待て銀。今、車調べてっから。」
チリリン⋯
再び冷たい風が店内に吹き込むと
主を失ったグラスの氷が音を立てて溶けた。
ジンくんがニヤついている。
仕事が終わって
組の息が掛かってないこの路地裏のbarで
グダグダすんのは
もう何日目だ?
何も考えずに寝れるまで飲む毎日。
「どーせならいい女んとこで飲もうぜ。
毎日キレ散らかしてる銀とじゃ、俺もたねーよ」
ジンくんが、ケケケっと咥えタバコで面白がっている。
「振られたんだろ。JKに。
やけ酒とか可愛いなお前」
マッチの箱をクルクル回しながら、
まだ愉快そうに茶化してくる。
「ちげーわ。
めんどくせぇ女なんかいらねーんだよ。」
グラスの氷がカランッと音をたたて溶けた。
ほんと、めんどくせ。
アイツ。なんなんだよ。
連絡もしてこねぇ。
そりゃそうか。
そばに置いときたいのに
言えないことばっかだし。
都合いいときだけじゃないと
壊れそうだと思ったのに
うまくいかねぇ。
…めんどくせぇのは、俺か。
チリリン⋯
ドアが空いて冷たい風が吹き込んだ。
「あっ!いたぁ~」
甘ったるい声と
甘ったるい香水が近づいて来た。
「またこんなに飲んでるぅ~。」
ルナが隣に座り
腕を絡ませて頭を肩に乗せた。
お前のこの匂いのせいで⋯
いや、そもそも俺のせいか。
もう、いっか。
めんどくせぇ。
「何お前、抱かれに来たの?」
腰に手を回すと、
ルナが耳元で囁いた。
「弱ってる銀ちゃんを慰めに来たのよ」
弱ってる?俺が?なんで?
慰めなんかいらねーんだよ。
でも、アイツを頭の中から追い出せるんなら
ルナでもいっか。
「あ、銀!!ちょい待ち」
んだよ、ジンくん。
茶々入れんなよ。
シカトしてルナの首筋に鼻を滑らした。
「銀!お前コレ見ろって!!」
携帯の画面を顔に近づける。
飛び込んできた画面を見て
目を疑った
!!!!
(ジンくん。この車知ってる?)
(銀丈くん怪我して病院だからって
せりが連れてかれて
まだ帰ってこないの。)
(連絡取れないし
どーなってんの?)
アイツの連れの⋯
マキ?まみ?…なんだっけ。
からのLINE。
黒いバンの後ろ姿が添付してあった。
時計は深夜3時になろうとしていた。
秒で視界がクリアになった。
頭に血が上る。
"seri"を携帯のメモリから呼び出し
電話をかける。
2回コールでつながった。
「遅いよ〜ぎーんじょぉくぅぅぅん」
ふざけた野太い声が、心臓をザラリと撫でる。
「てめぇ。誰だ」
挑発には乗らねぇ。
「◯◯埠頭の✕倉庫に来いよ」
「女は無事だろうな」
耳を澄ませながら
奥歯を噛むと
ジャリッと砂の味がした気がする。
電話の向こうから
おいっ!と、
大きな男の声の後に
小さな悲鳴が聞こえた。
「⋯銀丈くん。怪我してない?」
なんだよ。こんな時に俺の心配してんなよ。
「あぁ。お前は?なんもされてねぇ?」
あの夜あのままベッドに閉じ込めておきゃ良かった。
「うん。大丈....っ!!!」
「大丈夫じゃねーっつーんだよ。ばーか。
これからなんかされんだよ。ギャハハハっ」
笑い声の途中で電話を切る。
込み上げた怒りは一気に沸点に達し
こめかみ辺りがヒリついた。
「ジンくん。ここ払っといて。俺行くとこできた」
「あっ。おい!!待て銀。今、車調べてっから。」
チリリン⋯
再び冷たい風が店内に吹き込むと
主を失ったグラスの氷が音を立てて溶けた。
