夏休みは銀丈くん一色だった。
不規則な仕事の合間を縫って
許す限り時間を作ってくれた。
いっつも
「暇だったから」とか
「お前が会いたいなら」的な
余計な一言つけて。
口は悪いけど結局優しい。
仕事のことは何も教えてくれないけれど
忙しそうなことだけはわかった。
一緒にいる時も、
頻繁に電話やメールでやり取りしてたし
怖い顔してたり、
怒ってたり、
早口の英語の時もあって、
そーゆーときは私の知らない銀丈くんになっていた。
でも、心配で聞いても
「大人の話」とか
「気にすることねーから」って
子ども扱いしてはぐらかされた。
jo'sにも何度か行ったけど
銀丈くんが事務所で仕事してる間、とか
マリやジンくんがいる時だったりで
羽目を外すことはなくなった。
好みの曲が多くて好きな場所だったけど
銀丈くんの車や家のプレイリストに
"seri"を加えてくれたから
音楽LIFEはむしろ充実。
jo'sに行くのは
屋上のプールで泳ぐほうが多いくらいだった。
1つの浮き輪に2人で乗っかって
水面に漂いながらアイスを半分こしたり
濡れた身体を重ねて日向ぼっこしたりした。
浴衣を着てお祭りにも行った。
でも、色んな人が銀丈くんに挨拶をしに来くるから
2人でお祭りに来た気分にならなかった
と、しょんぼりしたら
日本三大祭りの1つに
わざわざ飛行機で連れてってくれた。
何もしない日は、2人でスーパーに行った。
銀丈くんは、留学中にマスターしたという
タロイモのブルーベリーパンケーキを
上手に焼いてくれた。
寝てる銀丈くんの前髪をこっそり
ピンクのシュシュで結んで悪戯したり
スプレーの生クリームを
お互い指や唇に塗って食べ合いっこしたり
真夜中に入浴剤を入れすぎて浴室を泡だらけにしたり。
銀丈くんの大きなTシャツをパジャマにして
抱き合って過ごす時間は、
世界に2人しかいないようだった。
映画にも行ったし
プラネタリウムは銀丈くんめっちゃ爆睡してた。
何故か、おんぶして坂を走ったりもした。
マリカ対戦のためにわざわざSwich買ってきて
私に負けて悔しがる銀丈くんは
子どもみたいで可愛かった。
激辛ラーメンにチャレンジして舌を真っ赤にしたり
いろんな顔して笑う銀丈くんをたくさん発見した。
毎日のように楽しいことが続いた。
きゃんきゃんじゃれつく
私を子犬みたいに扱い
呆れたり、なだめたりしながら
甘やかして可愛がってくれる銀丈くん。
私は ただ ただ
大好きな 大好きな
髪 声 身体に包まれながら
優しくて 強くて 破廉恥で
まっすぐな銀丈くんに
どんどん
自ら進んで溺れていった。
たまに喧嘩もした。
他愛もない些細なことで。
だけど
分かってほしくて
もっと近づきたくて
やっぱり一緒にいたくて
どちらからともなく
ごめんねの合図で
抱き締めてキスをした。
手を伸ばせば触れ合える距離が嬉しくて
暖かな温もりが心地よくて
銀丈くんの瞳に映る自分を確かめては
極上の幸せが永遠だと信じていた。
この頃は⋯
不規則な仕事の合間を縫って
許す限り時間を作ってくれた。
いっつも
「暇だったから」とか
「お前が会いたいなら」的な
余計な一言つけて。
口は悪いけど結局優しい。
仕事のことは何も教えてくれないけれど
忙しそうなことだけはわかった。
一緒にいる時も、
頻繁に電話やメールでやり取りしてたし
怖い顔してたり、
怒ってたり、
早口の英語の時もあって、
そーゆーときは私の知らない銀丈くんになっていた。
でも、心配で聞いても
「大人の話」とか
「気にすることねーから」って
子ども扱いしてはぐらかされた。
jo'sにも何度か行ったけど
銀丈くんが事務所で仕事してる間、とか
マリやジンくんがいる時だったりで
羽目を外すことはなくなった。
好みの曲が多くて好きな場所だったけど
銀丈くんの車や家のプレイリストに
"seri"を加えてくれたから
音楽LIFEはむしろ充実。
jo'sに行くのは
屋上のプールで泳ぐほうが多いくらいだった。
1つの浮き輪に2人で乗っかって
水面に漂いながらアイスを半分こしたり
濡れた身体を重ねて日向ぼっこしたりした。
浴衣を着てお祭りにも行った。
でも、色んな人が銀丈くんに挨拶をしに来くるから
2人でお祭りに来た気分にならなかった
と、しょんぼりしたら
日本三大祭りの1つに
わざわざ飛行機で連れてってくれた。
何もしない日は、2人でスーパーに行った。
銀丈くんは、留学中にマスターしたという
タロイモのブルーベリーパンケーキを
上手に焼いてくれた。
寝てる銀丈くんの前髪をこっそり
ピンクのシュシュで結んで悪戯したり
スプレーの生クリームを
お互い指や唇に塗って食べ合いっこしたり
真夜中に入浴剤を入れすぎて浴室を泡だらけにしたり。
銀丈くんの大きなTシャツをパジャマにして
抱き合って過ごす時間は、
世界に2人しかいないようだった。
映画にも行ったし
プラネタリウムは銀丈くんめっちゃ爆睡してた。
何故か、おんぶして坂を走ったりもした。
マリカ対戦のためにわざわざSwich買ってきて
私に負けて悔しがる銀丈くんは
子どもみたいで可愛かった。
激辛ラーメンにチャレンジして舌を真っ赤にしたり
いろんな顔して笑う銀丈くんをたくさん発見した。
毎日のように楽しいことが続いた。
きゃんきゃんじゃれつく
私を子犬みたいに扱い
呆れたり、なだめたりしながら
甘やかして可愛がってくれる銀丈くん。
私は ただ ただ
大好きな 大好きな
髪 声 身体に包まれながら
優しくて 強くて 破廉恥で
まっすぐな銀丈くんに
どんどん
自ら進んで溺れていった。
たまに喧嘩もした。
他愛もない些細なことで。
だけど
分かってほしくて
もっと近づきたくて
やっぱり一緒にいたくて
どちらからともなく
ごめんねの合図で
抱き締めてキスをした。
手を伸ばせば触れ合える距離が嬉しくて
暖かな温もりが心地よくて
銀丈くんの瞳に映る自分を確かめては
極上の幸せが永遠だと信じていた。
この頃は⋯
