〜続〜空よりも海よりもキミのことを知りたかった。

そして、届いた。

胸に込み上がる感情をやっとこさ抑えて私はキミの背中をトントンと叩いた。

腕が離れて

再び顔を見合って

瞳にお互いしか映ってない気恥ずかしさで少し笑って。

待たされた分少し仕返ししようと思って

私は口を尖らせた。


「ここに来てくれるの毎年待ってた」

「え?もしかして転校してからも戻って来てたってこと?」


うんと大きく頷く。

本気で心配そうな顔をされたら

こっちだって本音でぶつかるしかない。


「連絡しなかったのは、その…何も言わないで勝手にいなくなったのは私の方だから、なんかバツが悪くて」

「そんなことない。それなら俺だって…」


私は激しく首を真横に振った。


「どっちもどっちだね。私たち」

「あ、うん…」


お互いに地面に目を向けて。

なんとかその場をやり過ごそうとして。

結局耐え切れなくなって私が口を切った。


「…私もね、好きだよ。颯翔くんのこと、大好き。ずっと前からずっとずっと大好き」


その言葉の後、

急に周りから雑音が消えて

終わったんだなって、分かった。

周りの見物客が次々と駅へ向かって歩き出す。


「じゃあ、私もこれで…」


そう言って去ろうとして。

掴まれた腕を見つめて。

さっきの言葉に嘘はないって

はっきり分かって。

私を真っ直ぐ見つめるキミの瞳に

誰よりも長く

映っていたいと思った。