私のひいおじいちゃんにあたる人からの手紙や、知らない人との写真。


「…これって」


拾い上げた1枚の写真。


おじいちゃんと、おじいちゃんより少し小さい男の子。


そして


「…勇さん」


白い軍服を着た彼がそこには映っていた。


「なんで…」


写真の裏には『近所の勇くんと優くん』と書いてあった。


おじいちゃんがずっと言ってたのは、勇さんのことだったんだ…


強くてまっすぐな彼の笑顔。


私はきっと、彼のこの笑顔に惹かれた。


どんな状況でも、笑顔を絶やさなかった勇さん。


「…会いたいな」


写真を見つめながら、そっと呟いた。