鍵を開けて中に入ると、おじいちゃんがいた頃に戻ってきたような気がした。 古いアルバムやノート、帽子や水筒など、いろいろ出てくる。 その中でも、A4サイズくらいの缶が一際目を引いた。 錆びついていて簡単には開かなかった。 「わぁ…!」 やっとの思いで開いた缶の中には、紙がたくさん入っていた。 1枚1枚、丁寧に拾って目を通す。