数日後


私は退院した。


退院して1番最初に行った先は、おじいちゃん家の物置だった。


おじいちゃんが生前、


「ここにはじいちゃんの宝物があるんだ」


そう自慢げに話していたのを思い出したのだ。


おじいちゃん家には叔父が住んでおり、亡くなったからと言って捨てられたり片付けられたりしていなかった。


「清(きよし)おじさん!物置見ていい?」


「お〜!いいぞ、鍵はそこにある」