夜になると、救護所は傷病者のうめき声と忙しない足音で満たされ続けた。
看護師たちに混じって手を動かしながら、何度も勇さんの横顔を思い浮かべた。
あの人がいてくれるから、私はここにいられるんだ。
その思いが、恐怖で震えていた心を少しずつ支えてくれていた。
看護師たちに混じって手を動かしながら、何度も勇さんの横顔を思い浮かべた。
あの人がいてくれるから、私はここにいられるんだ。
その思いが、恐怖で震えていた心を少しずつ支えてくれていた。

