魔法の初恋レストラン

京さんは、猫でも飲める温かい飲み物を置いて部屋を出て行った。

私は飲み物をひとくちだけ飲み、暖炉の火を見つめながらじっくりと考えた。

私は他の猫に比べて、特別愛嬌がある訳でもないし、強い訳でもない。

野良として生きていくのは難しいだろう。

京さんからのスカウトはチャンスなのかもしれない。

しかし、猫が飲食店で働くなんてできるはずない。

でも…だけど…しかし…うーん…

悶々と悩んだ結果、私はやっと答えを出した。