魔法の初恋レストラン

1人きりになった部屋で、私は魂の抜け殻のように無気力に座り込んでいた。

「graciasが…閉店?京さんが生物兵器…?」

信じられなかった。

京さんはgraciasを何よりも大切にしていた。

フリーだとはいえ、魔法使いの仕事もあるのに私の面倒も見てくれた。

graciasがなくなるなんて嫌だ。

京さんの笑顔が見られなくなるのも嫌だ。

こんなふうに焦るのも悲しむのも、生まれて初めてだ。