魔法の初恋レストラン

「え?ええ…」

「ご主人は食の好みが変わってらしたようですから、そんな焦げが表面についたビーフシチューが好きだったんですよ。
そして、焦げたビーフシチューを食べるのは
普通の飲食店では考えにくい。
つまり、ご主人の好きだったビーフシチューは清子さんの作るビーフシチューだったんです」

清子さんは混乱したような顔をしている。

私は更に続けた。

「外食帰りにビーフシチューのことを話したのも説明できます。
ご主人は他の店のビーフシチューも食べて、『やはり清子さんのビーフシチューが1番美味しい』と考えたんでしょう」