魔法の初恋レストラン

清子さんは困ったように苦笑した。

そこに京さんもやって来た。

「こんにちは。そこのこのめからお話を伺いました。
ご主人がお好きだったビーフシチューを探していらっしゃるんですよね?」

「はい。でも、見つかりそうにないので良いんです。諦めますわ。
主人の日記を読んでいてふと思い出しただけですし」

清子さんは小さな古い手帳を取り出した。

手帳にはビッシリと日々の出来事が綴られていて、気が遠くなるほどのページ数だった。