魔法の初恋レストラン

そう思っていたら、京さんが口を開いた。

「ああ、猫だから働けないと思った?」

「…!?」

「なんで考えていることが分かったんだって
思ったね。
俺、魔法使いだから大抵の事はできるんだよ」

京さんはネームプレートに魔法使いと書いてある部分を指差した。

ネームプレートは手書きの紙をプラスチック製のカバーで挟んだもので、手作り感満載。

本当に魔法使いなのかと言われると、疑わしいものだった。