若宮と別れて今度こそ帰ろうと思って歩き出すと、

今度はさっきのピアスの女の子が声をかけてきた。


「私、星愛!

少し前まで付き合っていたでしょ?

最後は別れの言葉もなしに、だけど…」


「、?」

どういうことだ、?


俺はこの子聖愛さんが、俺の元カノ、?


それなら少し考えたい、

この子の言葉が本当なのかも含めて。


「すいません、
なんのことか分かりません…

急いでいるので失礼します」


俺はそう言い残すと


「あ、はい、すみませんでした…」


と悲しそうに言う彼女を置いてその場を去った。