ゆっくりと動くたび、押し返すような感触と小さな声が絡み、胸の奥が焼けるように熱くなる。

「痛くない?」

問いかけると、神奈は眉を緩め、「大丈夫……」と微笑む。

その笑みが、俺の理性を完全に奪い去った。

髪が乱れ、肩から滑り落ちた布の奥、肌が触れ合うたび熱が強まっていく。

快楽というよりも、全身を震わせる衝撃――その中で、俺は完全に彼女にのまれていた。

静かな教室に、ゆっくりとした呼吸だけが残っていた。

行為のあと、神奈は小さく息を吐き、天井を見つめたままふっと微笑む。

「……ありがとう。」

その一言に、胸の奥がきゅっと締めつけられる。

「なあ、神奈。」

呼びかけると、彼女の瞳がわずかに見開かれた。

「俺、神奈とこの先も……」

言いかけた瞬間、神奈は視線を外し、あっさりと遮る。

「いいの。」