幼なじみのユウくんは、私を抱かない。

「なぁ、イチカ?」
「ん?」

「付き合ってみる?」
「え?」

「『好き』が曖昧な彼氏でいいなら。」

私、ユウくんの彼女になっていいの?

「私は全然いいよ!ユウくんの分も、私が好きになるから!」
「どういうことだよ。なんか欲張り過ぎな感じ?」

「じゃあ、好きになってよ。無理矢理でもいいからさ。」
「無理やりって……まぁ、やってみるわ。」

嬉しい!これからはできるだけユウくんと一緒にいよう。だって一緒にいないと──

(……あ、そうだ。)

「ねぇ、ユウくん?」
「なに?」

「付き合うとしたら……女の人を部屋に呼ぶのはやめて欲しいのですが、それはどうしたらいいでしょうか。」
「イチカが来てくれるならやめるよ。」

「毎日ってこと?」
「そうだね。」

私がいれば、ユウくんは女の人を呼ばない。

(でも毎日かぁ……)

ユウくんには会いたいし、ちゃんと寝てほしい。彼氏が知らない女の人を部屋に呼んでいるのは困る。

だけど、ユウくんの部屋まで来て、朝になったら帰って大学行って、バイト行って……を毎日できるのかな。

「……一緒に住む?」
「ユウくんと?」

「一緒に住んでれば呼ばなくて良いじゃん。」
「そうだけど、なんか……」

(新婚みたいなんですけど!)

顔が赤くなった気がして、慌てて顔を俯けた。