側溝の天使

すぐに夏に届きそうなほど、陽射しがまぶしく感じられました。ポン子を巡って、これまで巨大な迷路の中を行きつ戻りつしながら、今に至っているような気がいたします。しかし、やっと揺るぎないゴールが見えたのです。もちろん、それは我が家です。ポンちゃんに聞く術はありませんが、本当はこれで良かったのかもしれません。ムーをはじめ、先輩猫達もきっと喜んでくれるでしょう。ポン子や私達が乗っている車中は、なぜかホッとした安堵感に包まれていました。



「戻ったら送別会に来てくれたみんなに、今度は歓迎会に来てもらう事にしよう」

「みんな喜んでくれますね。ポン子の行く末が分からないまんま行き当たりばったりでしたが、最後は神様が采配してくれた気がします」

「ポン子、これからもよろしくなっ」



ポン子はケージの中でお腹を見せて、ぐっすり眠っております。車の後方から、真っ赤な夕日が追いかけて来ておりました。



-終-