お店の中は、ダークブラウンを基調とした内装で、クラシックテイストのテーブルとイスがいくつか並んでいる。
天井に取り付けられた照明の淡い光が店内をほんのり照らしていて、全体の印象としては、今風のカフェというよりも昔ながらの喫茶店と言った方がしっくりくるたたずまいだ。
そんなお店のカラーに合わせてなのか、うちの高校にいるときは金色だった高遠くんの髪は、今はダークブラウンの落ち着いた色味になっている。
「マスター、レモンスカッシュひとつ」
お店の扉を閉めると、高遠くんがカウンターにいるマスターに向かって注文する。
「なんだ、柊の知り合いか?」
地味な制服姿のわたしと高遠くんを見比べ、マスターが尋ねる。
「まあ……元カノ?」
「え、ちょっと、高遠くん⁉」
元カノって……わたしたち、本当に付き合ってたわけじゃないよね⁉
慌てるわたしにかまわず、高遠くんは窓際に置かれた一人掛けの小さな丸テーブルへとわたしを案内してくれた。
「そうか、そうか。柊も隅に置けないなあ」
マスターが口元に笑みを浮かべている。
しばらくすると、高遠くんがレモンスカッシュを運んできてくれた。
スライスレモンと真っ赤なチェリーがトッピングされていて、見た目もとっても爽やかだ。
「ありがとう。いただきます」
さっそくストローで一口いただく。
うん。『うちのレモンスカッシュ、超うまいから』って言ってたけど、本当においしい!
天井に取り付けられた照明の淡い光が店内をほんのり照らしていて、全体の印象としては、今風のカフェというよりも昔ながらの喫茶店と言った方がしっくりくるたたずまいだ。
そんなお店のカラーに合わせてなのか、うちの高校にいるときは金色だった高遠くんの髪は、今はダークブラウンの落ち着いた色味になっている。
「マスター、レモンスカッシュひとつ」
お店の扉を閉めると、高遠くんがカウンターにいるマスターに向かって注文する。
「なんだ、柊の知り合いか?」
地味な制服姿のわたしと高遠くんを見比べ、マスターが尋ねる。
「まあ……元カノ?」
「え、ちょっと、高遠くん⁉」
元カノって……わたしたち、本当に付き合ってたわけじゃないよね⁉
慌てるわたしにかまわず、高遠くんは窓際に置かれた一人掛けの小さな丸テーブルへとわたしを案内してくれた。
「そうか、そうか。柊も隅に置けないなあ」
マスターが口元に笑みを浮かべている。
しばらくすると、高遠くんがレモンスカッシュを運んできてくれた。
スライスレモンと真っ赤なチェリーがトッピングされていて、見た目もとっても爽やかだ。
「ありがとう。いただきます」
さっそくストローで一口いただく。
うん。『うちのレモンスカッシュ、超うまいから』って言ってたけど、本当においしい!



