幼馴染は可愛い

「おはよう、はる!」

俺の声で振り向き、微笑んで挨拶を返してくれる

「おはよ、はるくん」

はると俺は幼馴染

だけど、俺ははるが好き

はるが俺に手を差し伸べてくれた、あの時から…

今でこそ綺麗と言われるが、青色なんて、普通ではない

俺は、目の色を理由に疎まれていた

子供も大人も同じだ

くだらない

俺は、ずっとそう思っていた

そんなとき、俺ははると出会った

隣に引っ越してきた一つ年下のはる

俺は、はるの屈託のない笑顔に俺は救われた

純粋さも、優しさも、温かさも、

はるの全てが愛おしい

「バスまだ来てないね」

「はる、ネクタイ結んで」

「はーい!!」

はるは俺のネクタイを手に取り、結び始める

俺はこの時間が嬉しくもあり、少し、複雑なような気持ちにもなる

幼馴染とは、家族以上恋人未満

俺ははるといると、常に胸が張り裂けそうなほど高鳴っているのに、

はるは俺と触れても涼しい顔をしている

「できたよ!」

そんなことを考えているうちに、結ぶのは終わっていたよう

「ありがと、はる!」

俺も笑顔を返した