私には、好きな人がいます

 私の名前は、櫻木 心晴(さくらき こはる)

 中学2年生です

 そして、私の好きな人は…

 「おはよう、はる!」

 柊 晴斗(ひいらぎ はると)

 私より一つ年上の中学三年生

 「おはよ、はるくん」

 はるくんは、身長が高くて、頭もいい、

 顔も整っていて、優しい、王子様みたいな人

 生まれつきのふわふわした茶色の髪と、澄んだ空みたいな青色の目

 「バスまだ来ていないね」

 「はる、ネクタイ結んで!」

 「はーい!」

 はるくんは、基本何でも一人でできちゃうけど、ネクタイを結ぶのが苦手で、

 私が毎朝、はるくんのネクタイを結んでいる

 「出来たよ!」

 「ありがとう、はる!」

 可愛いところもあって、世話を焼くこともあるけど、

 はるくんの笑った顔が大好き

 バスが着いて、私とはるくんはバスに乗ったのだけど、

 人が多く、背の低い私は今にもつぶれそうで…

 そんな時、

 「はる、こっち」

 はるくんは私を抱き寄せて、ドア側に避難させてくれた

 「大丈夫だよ、はる」

 はるくんは私の頭を優しく撫でた

 はるくんとの距離の近さで顔が熱くなり、

 はるくんの優しい気遣いに胸が高鳴る

「ありがとう、はるくん」

 やっぱり、はるくんは王子様みたい