お兄ちゃん、すきだよ。



「やっぱ俺たちってなんだかんだ真面目だよなぁ。ただ残って遊べばいいものを…結局作業してるし。」



颯太がお化けの人形に、絵の具の血のりを垂らしながらつぶやく。



「私たちってそういうとこあるよね。」



優が笑いながら付け足す。

確かに、と私もうなずく。





「じゃ、真面目ついでに明日の予行練習しようぜ!」



そう言って颯太は立ち上がると、教室の電気を消そうとした。



「お前ら、適当に配置につけ!いまから真っ暗にするからな、恐怖に打ち勝つ練習だ!」





颯太の言うことは一利あるかもしれない。

お化け役だって、真っ暗な教室は少し怖いはずだ。


私たちは教室の端と端に分かれ、壁の中に座った。