文化祭前日とあって、学校中が忙しく準備を進めている。
校門の前には「杏英祭」と書かれた看板が、堂々と立てられていた。
廊下には各クラスからの笑い声が響き、私の期待もどんどん上がっていく。
絶対に楽しい思い出を作ろう!
クラスのみんなと約束をし、颯太中心に残りの作業を片付ける。
教室内を黒い布で覆って真っ暗にする。
簡単な迷路のように作られた順路の壁には、お化けの人形がぶら下がっていたり、手を出して脅かす穴があいている。
そしてお墓や棺桶などの小道具を作り、お経の流れるCDプレイヤーを設置する。
準備は着々と進み、みんな休憩も忘れて頑張った。

