お兄ちゃん、すきだよ。



「はい春乃!小倉あんおいしいよ!」


私がどんどん落ち込んでいくのに気付いたのか、優がたい焼きを半分くれた。




「ま、恋なのかどうかはいつかわかるよ!なんかあったら相談してね。私は応援するよ!」



「ありがとう優…。」




落ち込んでいた私は、優のこの何気ない優しさに感動した。


そして私のカスタードたい焼きを半分渡す。




「でも油断してると誰かにとられちゃうかもよ〜?」



「颯太を?まっさか〜!」




楽しくしゃべりながら歩いていたら、いつの間にやら別れ道に着いていた。