「えへへ、なんか呼び名を決めるのとか、ちょっと照れるね。」



「そうだね。だけど俺は素直に嬉しいよ。」





そして怜くんは、これでまた本当の兄妹に少し近付けたかな?と、笑った。




怜くんは、なんて優しい男の人なんだろう。


つい最近まで全くの他人だった私を、守ると言ってくれた。


私の存在を、すぐに受け入れてくれた。




私は、そんな怜くんを見て、きっとこの人をお兄ちゃんだと受け入れられる…そう確信した。






それからしばらく、ソファに座りながら、怜くんとの他愛もない会話を楽しんだ。