お兄ちゃん、すきだよ。



優は確か財布コーナーにいるはず…。



店内をキョロキョロ見渡すと、お店の一番奧に優の姿を見つけた。




「優〜。プレゼント決まった?」



しかし夢中に財布を選び、私の声に気付いてない様子。




「あ、あのー。優さーん?」



「はっ!あ、春乃!ごめんごめん!」



ようやく気が付いた優は、慌ただしくこちらを振り向く。


どうもまだプレゼントは決まっていないようだ。




「優、プレゼント悩んでるの?」



「うん、こっちかこっちのふたつには絞ったんだけど…どっちがいいかなぁ?」




優の指さした先には、ふたつの財布が飾ってあった。



ひとつは有名なメーカーとこのお店のコラボ商品で、水色のストライプが入った素材が可愛い。

男の子が持っていても爽やかに見えて、きっと気に入るだろう。



もうひとつは、知らない海外メーカーの商品で、黒い色からシンプルに見えるがチャックがカラフルになっていて細かいおしゃれが格好いい。

ウォレットチェーンもついており、珍しいデザインだ。