乗り換えた山手線は珍しく空いていて、私たちはすんなりと席につくことができた。
席に座って一息つく。
すると、すかさず優が質問をしてくる。
「で?春乃、隠してること全部言っちゃいなさい?」
そう言った優の目は鋭くて、私はたじろぎながら全てを話し始めた。
「あのね、実はクリスマス、怜くんとふたりきりで過ごすんだ。だけどね…。」
だけど、怜くんが誰かとデートに行くと言っていたこと。
その相手は検討もつかないし、私と過ごすからそんな時間はないはずだってこと。
怜くんの友達の小波さんが、怜くんが好きだってわかったこと。
そして、私に協力を求めてきたこと。
ガタンゴトンと揺れる電車のリズムが、私を冷静にしゃべらせた。
不思議な安心感もあった。
そんななか優は、黙って私の話を聞いてくれていた。

