お兄ちゃん、すきだよ。



「はぁ…楽しみだね、クリスマス。」



優が吐息まじりにそうつぶやく。


ちょっと照れたように笑い、まさに恋する乙女といった感じだ。




「ね!春乃は?家族で過ごすんだっけ?」



「え?いや、うーん。」




そういえば、優にはまだ怜くんと過ごすことも、小波さんの告白も、話してはいなかったのだ。



私のうやむやな答え方に、優はすぐさま反応した。




「なになに!?その顔は…何かあるんだな!春乃ー!白状しなさい!」




優は私の肩をつかんでぐらぐらと揺らす。



だめだ、もう言い逃れは出来ない。




「うわわわわ、わかったから!落ち着いて優!全部話すから〜!」



「本当だなー?全部言うかぁー?」




優の尋問が始まろうとした時、私たちの電車は乗り換え駅に到着した。


私たちは電車を降りる。