窓からは太陽の光が射し、気持ちがいい。
電車の中もぽかぽかと暖かいので、このままだと眠ってしまいそう…。
「春乃はさ、お兄ちゃんに何あげるの?」
優の突然の問いに、私はビクッとした。
ついぼーっとしてしまっていたのだ。
「へっ?あぁ、えーと…。優は何買うの?」
「私?私は財布をあげるつもり!颯太ったらさぁ、こないだ財布無くしたんだよ。マジ馬鹿だよね!」
財布を無くすとはなんとも颯太らしい。
馬鹿にしながらも、優のその優しい表情から、颯太への溢れる愛が感じられる。
私はというと、実はまだなにも考えていなかったのだ。
怜くんの好みとか、まだいまいちわからないし…。
第一、男の子にプレゼントをあげるのなんて始めて。
男の子って、何をあげれば喜んでくれるのかなぁ。

