お兄ちゃん、すきだよ。




以前たまたま怜くんと小波さんの会話を耳にしてしまっていたので、この話は知っている。



そしてそれ以来、私もこのことが気掛かりでしょうがなかったのだ。


やっぱり小波さんも、気にしていたんだね。





「それについては…あんまり知らないです。怜くん、イブはバイトって言ってた気がするし。」



「そっか。夜は?どこか出掛けるとか聞いてない?」



「夜は…私と…。」




そう言いかけて、言葉を止めた。


小波さんは怜くんのことが好きなんだもん。

いくら妹でも、一緒に過ごすなんて聞いたら嫌な気分にさせるかも。




「なに?イブの夜に怜となにするの?」




しかし小波さんは聞き逃さなかった。



強い口調で、責めるように聞いてくる。