そばにいるとか。

「え?初歌大丈夫?こわ「しゅ、主人公の悲鳴、す、すす、すごいね!HAHAHA☆」


ごめんよ、主人公。

私はこわくない、と意思表示するために腕を組み、足も組む。

意地悪いお嬢様的な。


「ばっかだな〜。」


「ね?主人公ばかだ、ね…」


すると体が傾く。

なぎくんのほうに。

見上げるとなぎくんがいた。

さっきまで冷えていた体が暖かくなって解かされていく感じ。

ちょっと安心して涙がぽろぽろ。


「ふふ、初歌こわいならこわいって言えばいいじゃん。」