なぎくんがそばにいる。





私がなぎくんのそばにいる。









「じゃあ、また今度な。」









お父様とおじいさまはビルの外に出て消えてった。









今はなぎくんと2人きり。






ドキドキする。









「初歌。」









私の名前を優しく呼んだなぎくんの顔をまじまじと見つめる。









「……ん?」









きょとんと首を傾げたなぎくんに言う。










「大好きだなぁって。」










その瞬間、またなぎくんに抱きしめられた。










「可愛すぎるんだって。」










私はなぎくんの耳に、なぎくんは私の耳に囁く。