そばにいるとか。



しばらくして、神田親子とそのおじいさんがエントランスホールに出てきた。








「初歌っ!」








さっきまで緊張していた、なぎくんがどこに行ったのか分からない程にもういつものなぎくんだ。








そんななぎくんが抱き着いてくる。








温かい。









なぎくんはハツラツとした笑顔を私に向けて言った。








「父さんに分かってもらえたよっ!!初歌が素敵な女性だって知ってもらえてよかった!」









それはこっちのセリフなのに。





思わず、笑いが漏れた。









「お前らな……。」





呆れたように微笑むお父様と





「おっ熱いのぅ〜!」





と楽しそうに私たちをみて笑うおじいさん。