「初歌起きろ〜!」
目覚まし時計レベルの声が聞こえ、瞼を擦る。
「………なぎくん……?」
目の前には顔面ドアップのなぎくん。
……………。
「ふんぎゃっ!!!」
なぎくんが近すぎて刺激が強い。
最近はこんな近くにいなくて免疫低下したんだ。
きっと。
「ほら、早く着替えて!父さんに今日会いに行くんだから。それとも俺が着替えさせてあげよっか♡」
ドンッ
私はなぎくんを私の部屋から追い出して服を脱ぎ始める。
「このドレスかわいいな……。」
そう、これからなぎくんのお父様に会いに行くんだ。
なぎくんは色々することがあるらしくて先にお家出ちゃうんだけど、ギリギリまで一緒にいてくれるらしい。
一緒にお食事するんだって。

