しばらくして顔を見合わせて笑った。 「じゃあこれからは〈なぎくん〉って呼んでもいいってこと?」 「もちろんっ!じゃないと俺死んじゃうっ!」 「はいはい。」 なぎくんが立って、私に手を差し伸べる。 その手を取って、 「「じゃあ学校に戻ろっか!」」 一緒に一歩目を踏んだ。 そこの砂浜にはもう奈津くんはいなかった。