「初歌っ……、」 最後の希望と言わんばかりに走り出す俺。 俺から別れを切り出したのに。 自分から初歌を傷つけたのに。 着いた先は、この町にある一つの砂浜。 有名でもなく、人がいるわけでもない。 小さな砂浜だ。