希望のない世界

しばらく黙っているとたあるさんは
「名前がないのかい?」
と話しかけてくれた。
 僕は頷いてみることにした。
「そうか。じゃあミュルでどうだ?」
とてもいい名前だと思った。
「ミュル...!」
嬉しすぎて声に出てしまっていた。