「礼翔の事で話って何ですか?
礼翔に何かあったんですか?
礼翔、元気ないし……」



僕達が来るのが待ちきれず家の前に立っていて、沢山話したがっている守紅真くん。

本当に礼翔くんの事を心配しているようだ。



「最近の礼翔……休み時間や放課後は…」

『読みたい本があるから』

「休みの日は…」

『用事があるから』

「そう言って…俺達と一緒に話したり、遊んだりしなくなったんです」



礼翔くんは…距離を置いているのか?



「礼翔くんがそうなった理由は、全く分からないんだよね?」

「分かりません……。
前日まで普通に話して、遊んでたので…」

「あのさ……礼翔くんを嫌ってる人とか……居たかな?」

「そんな人、居ないですよ!
礼翔って大人しいけど、すっごく優しいから!!」