探偵とおじいさん


『嫌……と思ってしまうんだよね?』

『嫌です……。
守紅真たちにそうさせてしまってる自分が、とても嫌です!!!』

『礼翔……』

『礼翔くん……。礼翔くんが嫌だと思って、守紅真くん達と距離を取って……元気をなくしている姿を見た礼翔くんのお母さんや小濱さんを心配させるのは……もっと嫌じゃない?』

『……嫌です……。
もっと嫌です!!!』

『じゃあ、今まで通り守紅真くん達と沢山話して、沢山遊んで、元気で居なよ!!!』

『…はい!!
元気で居ます!!!』

『私も……ガラケーでスマホを持っていないが……君のように友達に対して迷惑をかけているとか…申し訳ないと思った事はない…。ただ……私は自分から電話して話したり、遊びに誘ったりしているんだ……。
礼翔くん……君もそうすれば良いんじゃないかな?』

『…はい!
そうします!!!』