こたえ:ひがし(ひ』が『し』になったから)

「うん、こっち! ひがしのみちだね! さあ、いこう!」

 メイとユーリは、お城へとつづくひろいみちを、いっしょにあるきはじめました。

 やがて、メイとユーリは、お城にたどりつきました。お城のとびらのまえには、はい色のくまのぬいぐるみが、どしんと立ちふさがっています。くまのぬいぐるみはとても大きくて、ずっと見上げていると、くびがいたくなってしまいそうでした。

「おまえたち、お城に、なんのようだ?」
「くまさん、こんにちは。わたしはメイ。こっちはユーリだよ。わたしたち、スピカのおとしものをとどけにきたんだけど……」

 くまのぬいぐるみが、ふむ、とうなって、太いうでをくみます。

「おとしもの? スピカは、たしかにこのお城にいるが、おとしものをしたなんてはなしは、きいていないぞ」
「でもほら! 見てよ、これ!」

 ユーリが、スピカがおとしたポシェットを、くまのぬいぐるみに見せました。

「ふむ、ふむ。なるほど。たしかにこれは、スピカのポシェットだな。二人とも、ありがとう」

 くまのぬいぐるみが、ていねいにおじぎをします。

「しかし、こまったな。おれは、かってに人をお城に入れることは、できないんだ」
「そんなあ……」

 がっくりするメイを見て、くまのぬいぐるみは、すこしのあいだ、かんがえこみました。そして、

「そういえば、なんだか、のどがかわいたなあ!」

 と、きゅうにわざとらしく大きなこえをだすと、メイの手に、金色に光るカギたばをそっとにぎらせました。

「おれは、いまから、はちみつ入りのあまいお茶をのんでくるから、このカギをあずかっておいてくれ。しばらくかえってこないから、おまえたちがカギをつかってしまっても、おれはきっときづかないだろうなあ」

 そういって、くまのぬいぐるみは、のしのしとどこかへあるいていってしまいました。ユーリが、メイの耳のちかくでささやきます。

「いまのうちに、お城に入らせてもらおうよ」
「うん、そうだね。でも、どのカギをつかったらいいんだろう?」

 カギたばには、『お城のカギは七ばん』とかかれたふだがついていますが、カギにはばんごうなんてかいてありません。かわりに、

「あれっ? このカギ、くだものの絵がかいてあるよ。こっちも、これも、ぜんぶだ!」



クイズ:お城のカギは、どれ?

らいちのカギ
りんごのカギ
バナナのカギ

ヒント:『お城のカギは七ばん』だったよね。どこかに、数がかくれていないかな?