はしって、はしって。メイは、いつのまにかスピカを見うしなってしまいました。そして、きがつくと、
「ここって、どこ?」
メイは、しらない町のまん中に立っていたのです。きれいな白いかべのおうちがならんでいて、そのやねはピンクや水色をしています。あたりには、月のかけらみたいに光る、見たことのないお花がたくさんさいていました。
「すごくすてきな町! だけど、どっちにすすんだらいいの?」
メイがこまっていると、
「ねえ、そこのキミ!」
と、うしろからこえがしました。ふりかえったメイに手をふったのは、きれいなむらさき色の目をした、犬のぬいぐるみです。わたあめみたいにふわふわの白い毛をしていて、目の色とおそろいのむらさき色のスカーフをくびにまいています。それがとびきりかっこよくて、にあっていました。
「キミって、そとのせかいからきた人だよね? ぼくのなまえは、ユーリ! ようこそ、ゆめの王国へ!」
メイは、おどろいて目をまるくしました。ゆめの王国といえば、スピカがかえるといっていたばしょです。
「わたし、いつのまにか、スピカの国にまよいこんじゃったんだ!」
「あれ? キミ、スピカをしっているの?」
メイは、くびをかしげるユーリに、おとしものをしたスピカをおいかけていたことをはなしました。
「そっか。なるほど、なるほど」
ユーリがうなずきます。
「それなら、ぼくが、スピカのところへあんないしてあげるよ。スピカは、あのお城にすんでいるんだ。ほら、見て!」
ユーリのふかふかの手がさすほうを見れば、青い空にむかって三角やねの塔をのばす、大きなお城が立っていました。赤いやねが、たいようの光をほこらしげにあびています。
「あそこに行ったら、スピカに会えるよ。それに、プリンセスなら、キミがおうちにかえるほうほうだってしっているかもしれないしね。ええっと、お城へのみちは……」
クイズ:みちあんないのかんばんには、こうかいてありました。お城へのみちは、どっち?
ひ→し
ヒント:『ひ』を『し』にかえるってことかな?
「ここって、どこ?」
メイは、しらない町のまん中に立っていたのです。きれいな白いかべのおうちがならんでいて、そのやねはピンクや水色をしています。あたりには、月のかけらみたいに光る、見たことのないお花がたくさんさいていました。
「すごくすてきな町! だけど、どっちにすすんだらいいの?」
メイがこまっていると、
「ねえ、そこのキミ!」
と、うしろからこえがしました。ふりかえったメイに手をふったのは、きれいなむらさき色の目をした、犬のぬいぐるみです。わたあめみたいにふわふわの白い毛をしていて、目の色とおそろいのむらさき色のスカーフをくびにまいています。それがとびきりかっこよくて、にあっていました。
「キミって、そとのせかいからきた人だよね? ぼくのなまえは、ユーリ! ようこそ、ゆめの王国へ!」
メイは、おどろいて目をまるくしました。ゆめの王国といえば、スピカがかえるといっていたばしょです。
「わたし、いつのまにか、スピカの国にまよいこんじゃったんだ!」
「あれ? キミ、スピカをしっているの?」
メイは、くびをかしげるユーリに、おとしものをしたスピカをおいかけていたことをはなしました。
「そっか。なるほど、なるほど」
ユーリがうなずきます。
「それなら、ぼくが、スピカのところへあんないしてあげるよ。スピカは、あのお城にすんでいるんだ。ほら、見て!」
ユーリのふかふかの手がさすほうを見れば、青い空にむかって三角やねの塔をのばす、大きなお城が立っていました。赤いやねが、たいようの光をほこらしげにあびています。
「あそこに行ったら、スピカに会えるよ。それに、プリンセスなら、キミがおうちにかえるほうほうだってしっているかもしれないしね。ええっと、お城へのみちは……」
クイズ:みちあんないのかんばんには、こうかいてありました。お城へのみちは、どっち?
ひ→し
ヒント:『ひ』を『し』にかえるってことかな?
