最強スパダリ吸血鬼が私を運命の人だと言って離してくれない!

学校に着くと、学生たちの賑やかな声が聞こえてくる。


「おはよー!」


「昨日の部活、めっちゃ疲れたー!」



笑い声や呼びかけがあちこちから飛び交って、まだ朝だというのに教室の中の熱気が伝わってくる。



私はかげくんの手を握ったまま、少し恥ずかしそうに視線を落とす。





「手、離した方がいいかな」





私たちは今お互いに手を繋いで登校している。




ものすごく恥ずかしいんだけど、かげくんは「恋人なら当然だろう?」って平気でそう言っちゃう。




私もかげくんと手を繋ぐことは嫌ではなかったからそのまま彼に流される。



「そのままでいいよ」



周りの生徒たちが私たちをちらちら見て、くすくすと笑い合っているのがわかる。


「ひかりちゃんと、黒瀬くんって付き合ってるんだって?」



「見てればわかるでしょ。ラブラブじゃん!」



声のする方へ顔を上げると数人の生徒がニヤニヤしながらこちらを見ていた。




私は一気に顔が熱くなって、慌てて手を離そうとする。





だけどかげくんは手を握りしめたまま、ゆっくりと指を絡めてきた。





――えっこれって……!!





かげくんは余裕そうな表情で普通の手つなぎから、恋人つなぎへと変える。





周りの生徒たちは「きゃあぁぁーーー!!!」とか「うわ、見せつけかよ~」などと騒いでいる。



「なんでこんなことするの……」




恥ずかしさで消え入りそうな声でそう聞くと、かげくんは口の端を上げて私の耳元に唇を近づける。




「見せつけてるんだよ。ひかりは俺のだから」




――ずるいよ、かげくん。




こんなの、どんどん沼っちゃう。