いつもは騒がしい家の前の通りも時々通る車やバイクの音だけになり、家族もみんな寝静まった時計の針が1周回るくらいの時間帯
真っ暗な部屋には合わない明るい光
今日もまた1日学校へ行けず現実から逃げるようにゲームを開いていていた
【サクラ!今日も来てくれてありがとう!】
【嬉しいよ!】
ストーリーゲームの中は居心地が良かった
その中ではあたしがいつも主人公で
前向きで挑戦を諦めない理想の自分になれる
いつも誰かに必要とされて
居場所が無くなることなんてないし
厳しい現実のことなんて考えなくていいから
…いや
もしかしたら理想と言うより過去の自分に戻れる感じがするのかもしれない。
まだ子供で世間のことなんて気にせず、無邪気に笑って頑張れていた自分に
あたしがこう変わってしまったのは2年前、
中学生に進級したての頃だった。
あたしは親の都合で他県に引っ越すことになった
それでもこれからの生活に期待しかなかった
いっぱい勉強して部活も楽しんで
そんな楽しい生活を想像していた
でも想像していた生活と現実は違った
その県では街中の中学校だったこともあり人も少なく、ほぼ2つの小学校から上がってきた人達ばっかりだった。
だから既にクラスではもうグループができているし
話しかけれるような雰囲気ではなかった。
もちろんあたしは引っ越したてで同じ学校に知り合いなんて一人もいないし、アニメの主人公のように話しかけに行けるような勇気や明るい性格がある訳でもない…
だからだろう
そんなあたしがクラスに馴染むことができなかった
中学校に入って1ヶ月もしたら毎日一人で本を読んでは授業を受けるただ同じことを繰り返すだけになっていて
そしたらいつの間にか学校すら怖くなって、
女子達のひそひそ話は悪口に聞こえ
嫌われてるのかもなんて勝手に想像して
その度に頭痛がして足が動か無くなって
もう学校に行くことが出来なくなっていた
そして1年後また親の仕事の都合で元の場所に戻り、知り合いのいる中学校に引っ越した
けど、やっぱりあの時の感覚は残っていて教室には行けないまま
家の前を通る明るい小学生や楽しそうにしている同級生を見ているだけで羨ましく感じ、自分に劣等感を感じる。
あたし自身が行きたくなくて行ってないくせにほんとに自分勝手でそんな自分に嫌気がさす
どうせまた今日も明日も来年も変わらず同じことの繰り返しだ。
今になっては本当にキラキラした生活を想像していたなんて馬鹿らしくて笑えてくる……
それでもストーリーゲームの中で明るい生活を望んでいるのだからあたしはまだ小さい頃の魔法が溶けないまま漫画のような世界に憧れ、諦めきれてないのだろう
こんな矛盾だらけのあたしはどうしたらいいのか
これからどうなるのか
そんなことを考えながら今日も眠りについた
…
「さくらー!!」
「早く起きなさい!バス間に合わないし、遅刻するよ」
朝から大きな声で起きると
お母さんはあたしの布団を剥がす
「……ぅん?」
今まで両親に無理やり学校に行けなんて言われたことがなくて少し戸惑う。
それに時計を見るとまだ6時半
どうせ二時間目からだから遅刻することなんてないはずなのに…
「今日も中学には2時間目から行く…」
私がそう言うとお母さんは不思議そうな顔をした
「桜まだ寝ぼけてるの?
中学の時の話なんて、もう"高2"でしょ?」
「え?」
お母さんは何を言ってるの?
私が高二?ここはまだ夢の中?
意味がわからなくて頭に色んな考えをめぐらす
私は起きているし、高二なはずもない
けど答えなんて見つからない
戸惑っているとお母さんは見た事もない制服を出した
「ほら早く着替えて
早くしないと、彩乃ちゃん達待たせるでしょ」
「そうだった、準備しなきゃ」
(今日のお母さんおかしいよ)
(ッ!?)
自分が言うつもりだった言葉がでてこず、勝手に口が動いた…
(どうなってんの!?)
気持ちは戸惑っているのに、
自分の体が勝手に動いてあっという間に準備して朝ごはんも食べ終わってしまう
ほんとに体がゆうこときかなくてどうしたらいいかも分からない
こんな状況に戸惑っていると家のチャイムがなり
ドアを開けた先にはあたしより身長も高く大人びた男の子が立っていた
「桜準備できてる?」
「うん、待たせてごめんね」
(この人だれ!?)
「それじゃ遅刻する前に行くよ!」
「おばさん行ってきまーす!」
「行ってらっしゃい!」
戸惑っていると私と裏腹に男の子は私の手をとり走り出した
…怖いはずなのに
でも少し思い描いた漫画みたいな生活に似てる気がした
真っ暗な部屋には合わない明るい光
今日もまた1日学校へ行けず現実から逃げるようにゲームを開いていていた
【サクラ!今日も来てくれてありがとう!】
【嬉しいよ!】
ストーリーゲームの中は居心地が良かった
その中ではあたしがいつも主人公で
前向きで挑戦を諦めない理想の自分になれる
いつも誰かに必要とされて
居場所が無くなることなんてないし
厳しい現実のことなんて考えなくていいから
…いや
もしかしたら理想と言うより過去の自分に戻れる感じがするのかもしれない。
まだ子供で世間のことなんて気にせず、無邪気に笑って頑張れていた自分に
あたしがこう変わってしまったのは2年前、
中学生に進級したての頃だった。
あたしは親の都合で他県に引っ越すことになった
それでもこれからの生活に期待しかなかった
いっぱい勉強して部活も楽しんで
そんな楽しい生活を想像していた
でも想像していた生活と現実は違った
その県では街中の中学校だったこともあり人も少なく、ほぼ2つの小学校から上がってきた人達ばっかりだった。
だから既にクラスではもうグループができているし
話しかけれるような雰囲気ではなかった。
もちろんあたしは引っ越したてで同じ学校に知り合いなんて一人もいないし、アニメの主人公のように話しかけに行けるような勇気や明るい性格がある訳でもない…
だからだろう
そんなあたしがクラスに馴染むことができなかった
中学校に入って1ヶ月もしたら毎日一人で本を読んでは授業を受けるただ同じことを繰り返すだけになっていて
そしたらいつの間にか学校すら怖くなって、
女子達のひそひそ話は悪口に聞こえ
嫌われてるのかもなんて勝手に想像して
その度に頭痛がして足が動か無くなって
もう学校に行くことが出来なくなっていた
そして1年後また親の仕事の都合で元の場所に戻り、知り合いのいる中学校に引っ越した
けど、やっぱりあの時の感覚は残っていて教室には行けないまま
家の前を通る明るい小学生や楽しそうにしている同級生を見ているだけで羨ましく感じ、自分に劣等感を感じる。
あたし自身が行きたくなくて行ってないくせにほんとに自分勝手でそんな自分に嫌気がさす
どうせまた今日も明日も来年も変わらず同じことの繰り返しだ。
今になっては本当にキラキラした生活を想像していたなんて馬鹿らしくて笑えてくる……
それでもストーリーゲームの中で明るい生活を望んでいるのだからあたしはまだ小さい頃の魔法が溶けないまま漫画のような世界に憧れ、諦めきれてないのだろう
こんな矛盾だらけのあたしはどうしたらいいのか
これからどうなるのか
そんなことを考えながら今日も眠りについた
…
「さくらー!!」
「早く起きなさい!バス間に合わないし、遅刻するよ」
朝から大きな声で起きると
お母さんはあたしの布団を剥がす
「……ぅん?」
今まで両親に無理やり学校に行けなんて言われたことがなくて少し戸惑う。
それに時計を見るとまだ6時半
どうせ二時間目からだから遅刻することなんてないはずなのに…
「今日も中学には2時間目から行く…」
私がそう言うとお母さんは不思議そうな顔をした
「桜まだ寝ぼけてるの?
中学の時の話なんて、もう"高2"でしょ?」
「え?」
お母さんは何を言ってるの?
私が高二?ここはまだ夢の中?
意味がわからなくて頭に色んな考えをめぐらす
私は起きているし、高二なはずもない
けど答えなんて見つからない
戸惑っているとお母さんは見た事もない制服を出した
「ほら早く着替えて
早くしないと、彩乃ちゃん達待たせるでしょ」
「そうだった、準備しなきゃ」
(今日のお母さんおかしいよ)
(ッ!?)
自分が言うつもりだった言葉がでてこず、勝手に口が動いた…
(どうなってんの!?)
気持ちは戸惑っているのに、
自分の体が勝手に動いてあっという間に準備して朝ごはんも食べ終わってしまう
ほんとに体がゆうこときかなくてどうしたらいいかも分からない
こんな状況に戸惑っていると家のチャイムがなり
ドアを開けた先にはあたしより身長も高く大人びた男の子が立っていた
「桜準備できてる?」
「うん、待たせてごめんね」
(この人だれ!?)
「それじゃ遅刻する前に行くよ!」
「おばさん行ってきまーす!」
「行ってらっしゃい!」
戸惑っていると私と裏腹に男の子は私の手をとり走り出した
…怖いはずなのに
でも少し思い描いた漫画みたいな生活に似てる気がした

